弁護士費用が払えない…！そんな人こそ使える「法テラス」の裏ワザ

弁護士に相談したいけど、費用が払えない

借金で苦しんでるのに「弁護士費用が払えない」。これは「本当によくある悩み」だ。

債務整理をするなら「弁護士に依頼する」のが標準だ。でも、弁護士費用は「着手金30万～50万」くらいはかかる。借金で苦しんでる人が「そんなお金を用意できるわけがない」というのが現実だ。

だから「弁護士に相談したいけど、費用が払えない」という理由で「何もしない」という人が、かなり多い。その結果「借金が膨らんで、給与差し押さえになる」という悪循環に陥る人も少なくない。

でも「法テラス」という制度を知れば「弁護士に相談することは可能」だ。

法テラスとは何か：政府が設立した法律相談機関

「法テラス」は「日本司法支援センター」という、政府が設立した法律相談機関だ。

その目的は「経済的に困窮してる人が、法律相談を受けられるようにする」というもの。つまり「弁護士費用を払えない人のための仕組み」が用意されてるわけだ。

法テラスの主な機能は：

1. 無料法律相談 電話やメール、直接来所での相談が無料
2. 民事法律扶助 弁護士費用を立て替えてくれる制度
3. 司法書士の紹介 料金が安い司法書士を紹介してくれる

この中で「債務整理をしたい人」に最も有効なのが「民事法律扶助」という制度だ。

民事法律扶助：弁護士費用の立て替え制度

民事法律扶助とは「あなたの代わりに、法テラスが弁護士費用を立て替える」という制度だ。

その流れは：

1. 法テラスに申し込む 「弁護士費用が払えない」という状況を説明する
2. 経済状況の審査 本当に「弁護士費用が払えない状況か」を法テラスが判定する
3. 立て替え承認 「その状況なら、弁護士費用を立て替えます」という承認が出る
4. 弁護士との契約 法テラスが推薦する弁護士と契約する
5. 法テラスが弁護士費用を立て替える 着手金や実費を、法テラスが弁護士に直接支払う
6. 返済開始（債務整理後） 債務整理が終わって「生活が改善した」という段階で「月々3,000円～20,000円程度の分割払い」で法テラス費用を返済する

つまり「今は弁護士費用が払えなくても、債務整理後に返済すればいい」という仕組みだ。

民事法律扶助の対象になるための条件

法テラスの民事法律扶助を受けるには「経済的困窮状態」を証明する必要がある。

その基準は「月々の収入」で判定される。

基準の例（2024年現在）

• 単身者：月々の手取り収入が18万3,000円以下
• 2人家族：月々の手取り収入が26万8,000円以下
• 3人家族：月々の手取り収入が29万4,000円以下
• 4人家族：月々の手取り収入が33万8,000円以下

つまり「給与が手取りで月33万程度以下の、家族4人」という状況なら「ほぼ対象になる」ということだ。

対象にならない場合

• 貯蓄が300万以上ある
• 不動産や車などの資産を持ってる
• 月々の収入が上記の基準を超えてる

俺の場合、その当時「給与月32万、貯蓄ほぼゼロ、車なし」という状況だったから「民事法律扶助の対象」という判定が出た。

俺が法テラスを利用した時の流れ

実際のプロセスを説明する。

申し込み段階

電話で「弁護士に債務整理を依頼したいけど、費用が払えない」という状況を説明した。

その時に求められたのは：

• 給与明細
• 通帳の履歴（過去3ヶ月）
• 借金の状況（カード会社から送られてくる残高明細）
• 家計状況（月々の支出がわかる書類）

審査段階

法テラスが「本当に経済的困窮状態か」を審査する。その審査期間は「1～2週間」。

その間「弁護士に相談することはできない」という状況が発生する。ただし「その間にカード会社からの取り立てが来ても、対応は求められない」という指示を受ける。つまり「法テラス申し込み中」という状況は「ある程度、保護される」わけだ。

承認段階

「民事法律扶助の対象」という承認が出た。その時に「法テラス推薦の弁護士リスト」を提供される。

その中から「相談したい弁護士」を選ぶ。

弁護士との契約

選んだ弁護士と「民事法律扶助を使った契約」を結ぶ。この時点で「着手金は法テラスが負担する」という説明を受ける。

着手金の額は「通常の弁護士費用より低い」。理由は「法テラスの制度で、成功報酬も制限される」から。

返済計画

債務整理が完了した後「法テラスに対してはいくら返済するのか」という返済計画が立てられる。

俺の場合「月々5,000円を60ヶ月」という計画になった。つまり「5年間、毎月5,000円を法テラスに返済する」ということだ。

法テラスを利用するメリット

1. 弁護士費用の立て替え

通常の着手金30万～50万が「立て替えられる」。つまり「今払う必要がない」。

2. 返済額が低い

法テラス経由の弁護士費用は「通常より安い」。設定されてるから。

3. 返済が分割

月々5,000円～20,000円という「無理のない金額」で、数年かけて返済できる。

4. 無料相談

法テラスへの相談自体は「完全無料」。

5. 督促が止まる

弁護士が介入した時点で「カード会社からの督促が止まる」。その間に「人生を立て直す」ことができる。

法テラスのデメリット

ただし「デメリット」もある。

1. 対応が遅い

申し込みから承認まで「1～2週間」かかる。その間「督促は止まらない」という可能性もある。

2. 推薦弁護士の選択肢が限定される

法テラス推薦の弁護士の中から選ぶため「自分の希望する弁護士を選べない」可能性がある。

3. 返済が発生する

立て替えてもらった費用は「後で返さなければいけない」。つまり「完全に無料ではない」。

4. 成功報酬が制限される

弁護士の成功報酬が「法テラスの基準」で制限されるため、弁護士側も「複雑な案件は受けたくない」という判断をすることもある。

法テラス以外の選択肢

法テラスが対象外の場合、他の選択肢もある。

1. 司法書士の利用

司法書士なら「弁護士より費用が安い」ことが多い。ただし「代理人になれるのは140万円以下の債務」という制限がある。

2. 分割払い対応の弁護士事務所

「初期費用を安くして、後払いで対応する」という弁護士事務所も存在する。

ただし「その事務所の信頼性」を十分に確認する必要がある。

3. 事業者金融の利用はNG

「弁護士費用を用意するために、闇金から借りる」というのは「絶対にNG」。借金が増えるだけで「何の解決にもならない」。

実際に法テラス経由で債務整理した人の体験

俺の場合「給与月32万、借金350万」という状況で、法テラスを利用した。

その結果：

• 任意整理で利息をカット
• 月々の返済：月10万→月9,700円に削減
• 法テラス返済：月5,000円（5年間）

つまり「毎月法テラスに5,000円返済しながら、借金を9,700円のペースで返済する」という状況になった。

「本当に助かった」という感覚は「強い」。弁護士費用が払えなかったら「この債務整理は実現していなかった」。給与差し押さえになってた可能性が高い。

法テラスを知ることで、人生は変わる

法テラスという制度があることを知らない人は「弁護士費用が払えないから、何もできない」という思考に陥る。

その結果「借金が膨らんで、給与差し押さえになる」「心身ともに追い詰められる」という悪循環に陥る人もいる。

でも「法テラスという制度がある」ことを知れば「弁護士に相談することは可能」だ。

法テラスの電話番号は「0570-783-556」。

「弁護士費用が払えないけど、借金について相談したい」という理由だけで「相談することができる」。

その一本の電話が「人生を変える」可能性がある。

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