死んだ親が借金持ちだった。子供の私は借金返済をするべきなの？

死んだ親の借金を相続しないといけないの？
急に死んでしまった親の【聞かされていない借金】の存在が発覚した場合どうするべきなのか
そんな状況に陥った時にどうすればいいのか、エピソードと一緒に紹介しています。

①親の借金を急に知った私

大学を卒業し、新社会人としての生活を始めたばかりの晴子は、父の突然の訃報に打ちのめされていた。悲しみに暮れる中、晴子に更なる試練が待ち受けていた。父が生前に抱えていた莫大な借金が明らかになったのだ。晴子は、自分がその借金を返済する責任があるのか、戸惑いと不安に駆られた。

親の借金の存在を知るのは死んだ後というのは珍しい話ではない

多くの場合、親が亡くなった際に初めて借金の存在を知ることになります。突然の事実に戸惑うのは自然なことです。借金は、故人の遺産とともに法的に相続されるため、遺産相続のプロセスで借金が明らかになることが多いです。

親が死んでしまい、途方に暮れている最中での「借金」の知らせでどうすればいいのか・・・となっている人は実は結構多いそうです。

②借金の相続放棄するか悩んだ三か月

晴子は、まず日本の法律がどのように定めているのかを調べることにした。調査の結果、故人の借金は遺産の一部として相続されることがわかった。しかし、相続人は相続放棄をすることができることも分かった。相続放棄をすれば、遺産だけでなく借金の相続も避けることができるが、その手続きは故人の死亡を知った日から3ヶ月以内に行わなければならないという。

相続放棄とは？

法律的には、家族というだけで借金の返済義務を負うことはありません。返済義務が生じるのは、連帯保証人や保証人になっている場合のみです。

もし「家族だから」という理由で返済を求められた場合、それは違法な請求となります。

親が亡くなった後に借金があることが分かった場合、相続権を放棄することができます。相続放棄をすると、借金の相続を避けることができますが、同時に不動産や預貯金などのプラスの財産も相続できなくなります。

相続放棄をするには、自分に相続権があることを知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所に申述を行う必要があります。また手数料として800円の収入印紙と連絡用の郵便切手が必要です。

ただし、親が借金を残した状態で亡くなった場合は注意が必要です。遺産相続をすると、借金も引き継ぐことになります。このような場合は、「相続放棄」の手続きを通じて借金を回避することが可能です。

③相続放棄を決断

晴子は、父の借金の全貌を知ると決断した。家庭裁判所に相続放棄の申し立てを行った。これにより、晴子は父の借金を引き継ぐことなく、自身の人生を歩み始めることができた。しかし、この決断には父の遺した思い出や財産も一切受け取れないという重い代償が伴っていた。

相続しない＝全て相続できない

借金やローンなどの「マイナスの財産」も相続の対象となるので要注意です。

保証人ではない場合、直接的な返済義務はありませんが、借金を返せなくなった家族の影響を受けることはあります。例えば、親が所有する家に同居している場合、その家が差し押さえられると住む場所を失うことになります。

④ 父親の思い出とともに

相続放棄の手続きを経て、晴子は新たな人生を歩み始めた。父の死とその後の試練は彼女に多くのことを教えてくれた。法律的な手続きの重要性、そして何よりも家族との絆の大切さを。晴子は、これらの経験を糧に、これからの人生に前向きに取り組むことを誓った。

家族が返済で困っているときの対処法

家族の借金問題に対して、どのように対処すべきかは家庭状況によって異なると思います。

家族関係が良好ならば協力したいと考えるのは自然ですが、「ギャンブルや贅沢品」の購入が原因であれば、簡単に助けるべきではないかも知れません。

返済が難しくなった場合は、任意整理や個人再生、自己破産などの方法があります。このブログでは詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

まとめ

家族が借金で困っている場合、法的には返済義務を負うことはありませんが、状況によっては適切な支援を行うことが望ましいかもしれません。専門家の助けを借りながら、家族がこれ以上借金に依存しないような支援を検討することが大切なのではないでしょうか？