借金をしているプロ野球選手のその後について紹介！選手生命後が大切

実は借金をしている野球選手は非常に多い事を知っていましたか？急にお金が入るとプロのアスリートでもおかしくなってしまうという良い例でもあります。今回はそんな野球選手についてまとめていきます

プロ野球選手になると金銭感覚が変わってしまう人が続出

入団時の契約金や活躍すれば跳ね上がる年俸額は、一般的なサラリーマンの給料とは比較になりません。

日本の男性サラリーマンが稼ぐ生涯年収は約2.5億円と言われていますが、プロ野球選手であれば、その金額を1年で稼ぐことも可能です。

しかし、大金を手に入れたことで金銭感覚が麻痺し、莫大な借金を抱えてしまった選手も少なくありません。

今回は、借金まみれの人生を味わったプロ野球選手たちのエピソードを紹介します。

江川卓投手【怪物級の借金額】

「怪物」と称された江川卓投手は凄まじい額の借金をした野球選手としても有名です。

江川投手は高校時代から圧巻のピッチングを披露し、作新学院高校のエースとして数々の記録を打ち立てました。1978年のドラフト会議では、「空白の一日」や電撃トレードを経て巨人への入団を果たし、1981年には投手5冠王に輝くなど、巨人のエースとして活躍しました。

しかし、引退後の江川投手は怪物級の借金を背負うことになります。

現役時代から成金趣味と称して豪遊していた彼は、ストレス解消のためにお金を使い続けました。プロ入り直後に契約金で購入した世田谷の土地を手放すことになり、不動産投資の失敗が江川投手の負けず嫌い魂に火をつけました。

引退後は解説者やタレントとして活躍する一方、実業家への転身を狙い、第一不動産グループの佐藤幸男社長と親交を深め、事業に参加しました。

しかし、1991年のバブル崩壊の影響で、株式と不動産投資で50億円もの借金を背負うことになりました。

その後、借金問題が解決しないうちは監督にはなれないとされていましたが、2015年には監督候補として名前が挙がるなど、現在は借金返済が完了していると考えられます。

小川博投手【借金に溺れた甲子園のアイドル】

最後に紹介するのは、ロッテで活躍した小川博投手です。

小川投手は1984年にロッテに入団し、1988年にはシーズン最多奪三振を記録しました。しかし、怪我に悩まされ、わずか6年で現役を引退しました。

引退後もコーチや球団職員として働きましたが、浪費癖が治らず、借金が2000万円に膨れ上がりました。闇金からの借金も抱え、最終的には強盗殺人事件を起こし、無期懲役の判決を受けました。

現在も千葉刑務所に収監されています。

掛布雅之選手【事業失敗で巨額の借金】

次に紹介するのは、阪神タイガースで不動の4番として活躍した掛布雅之選手です。

掛布選手は1973年にドラフト6位で阪神に入団し、プロ生活15年で本塁打王を3回、打点王を1回獲得しました。1988年に引退後は、野球評論家として活動しながら実業家としても動き出しました。

掛布氏は現役時代から副業をしており、お好み焼店やスポーツ用品店など手広く事業を行っていましたが、経営はうまくいかず、借金が膨れ上がりました。

最終的には借金が10億円に達し、2009年には1億5000万円の借金の支払いを求める訴訟が起こされました。2011年には2億4000万円相当の豪邸が競売にかけられ、掛布企画も倒産しました。

その後、掛布氏は阪神と契約を結び、非常勤コーチや2軍監督として球界に復帰しました。現在も阪神と関わりを持ち、解説者や助言役として活動しています。

桑田真澄投手【不動産投資の失敗で巨額の借金】

次に紹介するのは、巨人のエースとして活躍した桑田真澄投手です。桑田投手は1985年のドラフト1位で巨人に入団し、プロ1年目から活躍しました。

しかし、数々のスキャンダルに巻き込まれ、1991年のバブル崩壊により20億円近い借金を背負ってしまいました。

借金の原因は義理の兄による不動産売買の失敗と言われています。

読売新聞社と二人三脚で返済を行い、桑田投手の年俸のほとんどが返済に消えていきました。

その後、借金返済中にメジャー移籍を希望したことが問題となりましたが、2021年には巨人の1軍投手チーフコーチ補佐に就任し、2022年からは投手チーフコーチとして活躍しています。

終わりに

今回は、借金で苦しんだプロ野球選手たちを紹介しました。

プロ野球選手になると、豪遊が当たり前になり、金銭感覚が狂ってしまうことがあります。一気に多額の金額を手に入れてしまうと人間は変わってしまう可能性がありますから気を付けていきたい所ですね！