「競馬」で作った借金250万を「任意整理」した借金体験談

20代未婚男性
家族・友人には内緒
SNSアカウント:Twitterあり
借金の種類：①アコム80万、②クレカ50万、③カードローンA社50万、④カードローンB社50万、⑤バイクのローン20万
→合計：250万
借金の理由：ギャンブル（競馬）、買い物
借金の状況：任意整理を行い、和解に向け借金は返済中（2024年2月現在）
年収：380万程度

借金をしたきっかけは競馬ではなく「カードローン口座」の作成

幼いころから私は計画性のない人間で、問題をついつい後回しにしてしまうクセがありました。

そのだらしなさがきっかけで、借金という形で手痛い火傷を負ってしまうことになったのです。

20歳になってすぐ、ポイント欲しさに作成したカードローン口座。

前述の通り計画性のない私は、バイトで稼いだお金もほとんど使い果たしてしまうような学生生活を送っていました。

大学卒業を目前に控えた夏休み、卒業旅行資金を用意するために、甘く冷たい蟻地獄への第一歩を踏みしめてしまったのです。

借金を始まりは軽い気持ちでのカードローン

当初の借金はカードローンA社から10万円ほどのみでした。

思い返せば翌月のバイト代や仕送りですぐに返せばよかったと悔やんでいるのですが、「まあなんとなるだろう」と甘い気持ちで返済を後回しにし、最低返済額の1万円を振り込む月が続きました。

それどころか、返済した直後にお金を借りなおすなど、まったく元本が減らない月も出てくる始末。

無計画に少しずつ負債は増えていき、社会人1年生になるころには借金は30万円くらいまで膨らんでしまいました。

まだ、数か月節制をすれば簡単に何とかできたと思います。

しかし私は、借金を返すためにとんでもない選択をしてしまうのです。

カードローン返済のために始めた「競馬」で限度額まで借金をした

借金を返すため、私が選んだ手段はギャンブル（競馬）でした。

多くはマイナスで終わるのですが、ある時私は競馬で一日で20万円ほどを当ててしまう経験をし、金銭感覚のマヒとギャンブル依存という二つの大きな病気を患ってしまうのです。

25歳ころには掛け金も大きくなり、1日に10万円単位のプラスマイナスを出すことが当たり前になっていきました。

Twitter（現Ｘ）に予想と結果を投稿していたのですが、反響も大きく自分自身浮かれてしまったのだと思います。

「勝つまで賭け続ければ負けない」と本気で考えていたので、外し続けるとすぐに借金をして取り返すというスタイルが定着してしまいました。

そんな生活が2～3年続いたある日、私は競馬で大負けしてしまい、カードローン複数社および消費者金融の貸付限度額いっぱいまで借金が膨らみ、現実を直視せざるを得ない状況へと追い込まれるのでした。

カードローンの貸出限度額まで借りてついに借金返済へ

一気に現実へと引き戻された私は、借金返済に向けて動き出します。

まず最初に取り組んだ内容としては、借金総額を整理して、見える化することでした。

カードローン2社、消費者金融、クレカ残債、ローン残債などを合わせると、約250万円の借金があることが改めて明確になりました。

それぞれの貸し付け条件や返済金額、利息などを割出して月々の返済額を見直します。

金融庁の借金返済シュミレーターが便利です。
※リンクを張っています。

私のように債務を膨らませてしまいがちな無計画な人間にとって「借金の総額」「返済計画」は非常にあいまいなもので放置の要因になりがちでした。

一度立ち止まってどのように返済していくかを落ち着いて考え直すのは実は非常に重要なプロセスでした。

途中で「借金返済」を諦め任意整理の選択肢を取った

返済金額を割り出した時、同時に月々の出費を見つめなおす作業も行いました。

家賃・光熱費・食費などの固定費から、最低限の交際費等も計算に含み、収支を照らし合わせます。
私の収入では無理をしても繰り出せる金額は月5～6万円程度。
ボーナス月等を考慮したとしても、返済に単純計算で5年以上かかります。

借金が膨らむと当たり前ですが、利息が加速度的にのしかかってくるので、返済のスピードも非常に鈍いです。

自力での借金返済を私はあきらめました。

ラジオCMで耳にした司法書士に相談し任意整理という手段を選ぶことにしました。

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任意整理と出会った

任意整理の説明は省略しますが、各金融業者と私との間で借金返済についての和解を行い、利息や元金を減額してもらうための制度です。

20万円弱程度の手数料が発生しますが、半自動的に借金を返済していく限り、元金がこれ以上膨らんでいく可能性は非常に少なくなります。

これにより借金減額分（将来支払う利息等）を計算すると、私の場合は任意整理をしない場合との金額差は40万円程度でした。

高いと考えるか、安いと考えるかは皆様次第かと思うのですが、私の場合は精神的に非常に負担が軽減されたように感じています。

借金地獄に陥る大きな原因の一つが「メンタル」。

金額が大きくなればなるほど、現実離れしていってしまい借金することへの抵抗が薄らいでいってしまうんですね。逆に現実を突き付けられることで、月々の返済プランが明確になります。

一番大きいと感じているのは、「これ以上借金が増えない」状況に強制的に追い込まれたことです。

当然ですが、任意整理を行うと信用情報がブラックリスト化されるので、クレジットカードを含めて新たな借金はできなくなります。返す以外の選択肢がなくなるので、堅実に借金を減らしていきたい人には任意整理はお勧めといえるでしょう。

任意整理後の現在

司法書士が各金融機関と条件を交渉するためのタイムラグがあり、実際に任意整理もろもろの手続きには4か月ほどかかりました。

私の場合は返済まで4年弱かかる計画で、和解に向けて弁済中です。

1年半ほどが経った現在、借金総額は130万円を返済し折り返し地点に到達した頃でしょうか。

和解成立（完済）から5年間はブラックリストに登録されているので、約9年ほどは新たな借金を行うことができない計算です。

借金はとても恐ろしい反面、人生においてとても便利で実用的な手段です。

車や家を買う時にはローンを組みますし、多くの方々がクレジットカード決済を利用しています。借金をできない生活はとても不便ですが、背伸びをせずに出来ることだけに手を伸ばす考え方が養われていきます。

借金を通じて、手痛いやけどを負った私が言えることはただ一つ。

「お金は計画的に借りて、確実に返しましょう」。

もし借金を任意整理したいのであればこちらのブログで紹介している記事は参考になるので是非利用してみてください。

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