残業時間60時間以上は過労死ライン？残業何時間から犯罪になるの？

お金を稼ぐために行う残業やただ仕事量が多く働かせられている残業。
色々な残業のパターンが有りますが、今回はどこからが犯罪に当たるのかルールも込みで記載しています

36協定と違法な残業

1日8時間、1週40時間の法定労働時間を超える残業には、労使協定（36協定）が必要です。

36協定がない場合や、労働基準監督署に届け出ていない場合は違法となります。

36協定があっても、月45時間・年360時間を超える残業は違法です。

特別条項付き36協定の残業時間の上限

条項	内容
時間外労働が年720時間以内である	時間外労働と休日労働の合計が月100時間未満である
時間外労働と休日労働の合計が月100時間未満である	2か月、3か月、4か月、5か月、6か月のいずれの期間においても、時間外労働と休日労働を合わせて平均80時間以内にしなければならない
月45時間を超える時間外労働は、年6か月まで（1年に6回まで）	–

あなたが45時間を超える残業を年間6回以上しているのであれば何かしらの違法になっているケースが有ります

長時間の残業や未払い残業代の対処法

退職・転職する

長時間の残業が常態化している場合は過労死のリスクが高く、命の危険があります。
退職後に未払いの残業代を請求することも可能です。

労働組合や労働基準監督署に相談する

個人での対処が難しい場合には、労働組合や労働基準監督署に相談することで状況の改善が見込めます。

弁護士に相談する
弁護士に相談すれば、代理で会社と交渉を進めることができます。
健康被害を受けている場合には、労災保険の申請についてもアドバイスを受けられます。

弁護士に相談するメリット

未払い残業代の判断
会社に対して未払い残業代の代理請求
労働審判などの法的対応のサポート

月200時間の残業！？

コイツ、２００時間残業オーバーの月にとてもじゃないけど目が覚めなくて、毎日朝と夕2本飲んでたら鼻血止まらなくなったコーヒーだから廃人コーヒーって呼んでる（それ以外もコーヒーしか飲まないから自分が悪い）。 pic.twitter.com/sROgqefPKf

— 鈴鹿いつき👹鬼Vtuber (@suzuka_itsuki_v) March 31, 2024

定期的に200時間残業した人が自殺してしまった等の記事も見かけますが、現実的に200時間の残業をする猛者もいるそうです。

原則的には、残業時間の上限は、月45時間・年360時間です。

例えば月200時間の残業は異常な数値であり、退職や転職を考えることをおすすめします。

残業時間	ポイント
60時間	割増賃金50％以上、代替休暇が可能
80時間	過労死ラインを超える
100時間	健康被害や精神障害のリスクが高まる

月の残業時間が200時間を超えている場合の問題点

「月の残業時間が200時間を超えており、会社を辞めたい」
「残業が200時間を超えてしまった。プライベートの時間が取れない」

等の意見はTwitter等でもよく見る事が出来ますが、この状態は割と死にかけの状態だと言えます。

月200時間の残業は、労働基準法で許容されている労働時間の倍以上であり、非常に危険です。

法定労働時間は1日8時間、1週40時間と定められています（労働基準法32条）。

これを超える残業には25％以上の割増賃金が支払われます。

月200時間の残業時間は過労死ラインを超えている

過労死ラインとは、健康被害や精神障害が発生するリスクが高まる残業時間の目安です。

2021年9月に改正された労災認定基準によると過労死はこのように規定されるようです

発症前1か月間におおむね100時間を超える時間外労働がある場合：業務と発症との関係性が強い
発症前2～6か月間にわたって1か月あたりおおむね80時間を超える時間外労働がある場合：業務と発症との関係性が強い

月200時間の残業は、この基準を大幅に上回り、極めて危険です。

管理人の残業80時間経験談について

私も残業80時間の体験は何度かしたことが有ります。

会社の中では役職ではないものの、責任者の立ち位置になっていました。80時間残業しようと思ってしたのではなく、やるべき事をこなしていたら気づかずに80時間になっていたような感じでした。

80時間残業では信じられないほどの肩こりを経験したり、めまいや謎のハイな気分になってテンションがおかしくなったりしました。おそらくですが60時間の残業を超えたあたりから人間は壊れていくのだと思います。

私の経験談として500万の借金があって、その時期の80時間残業なので実質「返済」のお金をもらうだけでモチベーションもありませんでした。

結果として乗り切る事が出来ましたが、200時間となると土日も休みなしで朝から晩まで、平日は夜中帰りのようなぺースになってしまうのでその点も人間としての生活ではない事が想定されます。

もし同じく100時間を超える残業が当たり前の人がいたら弁護士に相談してみるのが良いかもしれません。生きていなければ意味がないですからね。