藤田まことの借金エピソード【必殺仕事人等を務めた超名俳優の人生】

藤田まことさんは、必殺仕事人シリーズで知られる名俳優です
その中でも特に注目されるのは、彼が抱えた多額の借金にまつわるエピソードです。
今回は、藤田誠さんの借金エピソードを中心にまとめてみたいと思います。

藤田まことさんのプロフィール

藤田まことさん（本名：原田誠）は、1933年4月13日に東京都豊島区で生まれました。父は無声映画時代のスター俳優、藤太郎さんです。

藤田まことさんは、金銭と引き換えに人々の恨みを晴らす裏稼業を描いた「必殺仕事人」シリーズで中村主水役を演じ、時代劇ファンのみならず幅広い層から愛されました。

借金の始まり

藤田まことさんは、1959年に一般女性の幸恵さんと結婚しました。当時、藤田さんは駆け出しの俳優であり、結婚資金も不足していました。

そのため、新居を購入するために自身を担保に入れたり、結婚式の費用を式場のテレビコマーシャル使用と引き換えに無料にするなどの工夫を凝らしていました。

幸恵さんの事業失敗

幸恵さんは、大阪の北新地などで飲食店やブティックを手広く経営していました。1987年には、藤田誠さんの人気を利用して京都の嵐山に高級レストランを開店し、大阪府豊中市には敷地面積380坪の豪邸を建設しました。

しかし、バブル崩壊とともにこれらの事業は失敗し、資金繰りに行き詰まります。

約30億円の借金

1993年、幸恵さんが振り出した約束手形が大阪市内の金融業者に出回り、藤田誠さんが約30億円もの借金を抱えていることが判明しました。

これにより、藤田さんは自己破産の提案を拒否し、年間2億円の返済を目指してテレビや映画、トークショーなどに出演し続けました。

借金返済に追われる日々

藤田誠さんは、借金返済のために休む間もなく働き続けました。

2009年には滞っていた3億円の支払いを大阪地裁に命じられ、亡くなるまで借金生活が続きました。それでも藤田さんは、愚痴をこぼすことなく、借金返済に取り組みました。

最期の日々

2008年、藤田まことさんは食道がんを発症し、2009年には慢性閉塞性肺疾患の治療を受けました。

2010年2月17日、大動脈瘤破裂のため亡くなりました。最期の瞬間まで仕事に情熱を注ぎ続けた藤田誠さんは、本当に「仕事人」としての生涯を全うしました。

自己破産せずに返済を選んだ藤田誠さんの判断が正解だったのかはわかりません。ですが最後の最後まで働き続けるその精神力は名俳優としての意地だったのかも知れませんね

終わりに

藤田まことさんは、多額の借金という重荷を抱えながらも、不屈の精神で働き続けました。その姿勢は、多くの人々に感動と勇気を与え続けています。彼の人生は、まさに波乱万丈でありながらも、誇り高いものだったと感じさせます。