生活残業とは？生活残業をしている人の特徴とその末路、注意する方法は？

借金に悩む人は本業で稼ぐのが一番ですよね。
その結果「生活」のための残業、いわゆる生活残業が発生するケースが有ります。
今回はそのような生活残業をする上での危険や、他人からどう思われるかについても記載しています

生活残業とは？

生活残業とは、生活費を稼ぐために意図的に残業を行うことです。

このような残業は、仕事のペースを意図的に遅らせることで、業務時間内に終わるはずの仕事を遅く進めることが特徴です。

生活残業を行う人々は、残業代を生活費の一部として計算しているため、意図的に残業時間を増やす傾向があります。たとえば家族等のためであったり、家のローン等が有る人が行いがちですね！

生活残業による給料の違い

例えば、定時で帰る社員Aさんと、毎日3時間の生活残業をする社員Bさんを比較すると、給料には大きな差が生じます。Aさんの月給が20万円の場合、残業代が0円なので総支給額も20万円です。

一方、Bさんは月給20万円に加え、毎日の3時間の残業代分が加算された場合は、総支給額は大幅に異なります。

給与項目	Aさん	Bさん
基本給	200,000円	200,000円
残業手当	0円	62,500円
合計給料	200,000円	262,500円
給料差	–	62,500円

生活残業によって起こる問題点

生活残業は、周囲の社員のモチベーションを低下させる要因になります。

効率的に仕事を進めている社員にとって、生活残業を行う同僚がいることで、「自分は定時内に仕事を終わらせているのに、生活残業で残業代を稼ぐのは不公平だ」と感じることが多くなります。

また、仕事が円滑に進まなくなり、業務の効率が低下します。このような状況では、真に忙しくて残業が必要な場合でも、残業しにくい雰囲気が生まれてしまいます。

自身が生活残業をすることによる問題点

生活残業を続けることで上司から目を付けられてしまうケースが多くあります。会社にもよりますが、部下の残業時間を上司が厳しく見ている会社や、部下の残業時間を上から報告され仕事内容をしっかりとチェックしている場合もあります。

このような場合において、効率的に仕事を進める努力を怠り、目先の残業代ばかりに気を取られていると、昇給や出世のチャンスを逃す可能性が高くなります。

さらに、生活残業が習慣化すると、退社後の自由時間がなくなり、家族と過ごす時間やスキルアップのための時間を失うことになります。

生活残業をする人の特徴と理由

生活残業を行う理由は多岐にわたります。

例えば、

妻子がいるため生活費がかかる
給料が低く昇給が見込めない
借金やローンの返済がある
大きな出費があったため稼ぎたい
時間に余裕があるためお小遣い稼ぎがしたい、
副業禁止のため、本業で稼ぐしかない

などが挙げられます。特に基本給が少ない場合、会社が黙認することも多くあります。これは、生活残業を禁止すると退職者が増え、人手不足になるリスクを避けるためです。

また生活残業をしている人は一つ一つの作業が遅くわざと温存している事が多くありますので、そのような場合においては同じ仕事量なのにこの人だけいつも残っている等のケースも起きてしまう事が有ります。

他の人の生活残業が気になってしまう場合の策

生活残業に対しては、自分のスタンスを保ちつつ、イライラしないようにすることが重要です。

生活残業が業務に支障をきたしている場合は、上司に相談することも一つの方法です。

経費削減に力を入れている会社であれば、生活残業によるコスト増加を伝えることで、上司から注意を受ける可能性があります。

また、生活残業をしにくい環境を作るために、上司や会社に「ノー残業デー」の導入や残業申請のフローの見直しを提案することも有効です。

会社全体で残業を減らす動きを促進することで、職場の雰囲気を改善することが期待できます。

ただし基本給が安すぎる会社でそれを行うと離職率の大幅上昇になるケースもあるでしょう。ここら辺はうまいバランスを管理者に考えてもらう事が重要かも知れませんね。

生活残業が起こりやすい職場の特徴

生活残業が発生しやすい職場にはいくつかの特徴があります。

まず、残業を美徳とする社風がある場合、長く働くことが評価されやすく、生活残業が当たり前になることが多いです。

また、上司が部下の仕事量を把握していない場合、仕事のペースを自分で調整して生活残業を行いやすくなります。

さらに、基本給が低い職場では、生活費を補うために生活残業が必要になることが多くあります。

最後に、残業に対する申請や許可が不要な環境では、自己都合で生活残業がしやすい傾向にあります。

生活残業を続けた人の末路

生活残業を続けると、働き方改革などで残業規制が厳しくなった場合に生活が困難になる恐れがあります。

業務のIT化やDXの導入により、生活残業が難しくなる企業が増えています。僕の会社もそうですが、CHATGPT等を使った効率化が始まっており、大したことない業務についてはAIがやってくれる時代が来ています。

今後は生活残業を続けることで最悪の場合、解雇されるリスクもあります。

まとめ

生活残業とは、残業代を生活費に充てるために意図的に残業を行うことです。違法行為ではありませんが、仕事の効率を重視しないことで自身の成長を阻害し、周囲にも悪影響を及ぼします。

生活残業に困っている場合は、上司に相談してみたり別の副業を探してみたり、職場環境の改善を提案することが重要です。